２００８年３月、弥彦山周辺の新しい地図が作られた。マップには、弥彦山、国上山周辺の登山ルートが詳細に記載されている。２０１２年に、改訂版が発行され、案内板などの情報を追加され、弥彦駅観光案内所で手に入る。（３００円）マップは目的や体力に合わせた１４のルートを紹介している。

  その一つに、黒滝貯水池から南沢を登って、黒滝山(246m)に行くルートがある。今回は、「さくらの湯」に車を駐車して、南沢ルートから黒滝山と剣ｹ峰（２９２ｍ）を目指した。

  旧北陸街道に出て、右折し、しばらく行くと「林道黒滝要害線」の交叉点に出る。（標識あり）山に向かっって舗装道路を進むと、約１０分で黒滝貯水池に出る。池の上流で橋を渡ると、看板があり、ここが、南沢ルートのスタートである。

  池の右岸を下り、堰堤の手前で、右の沢沿いの道に入る。沢に入ってすぐ砂防ダムが見えるが、右手前の巻き道に入ってダムの上に出る。この先にも、砂防ダムがあるが、巻き道の入り口を見落とさないようにしたい。

  渓流沿いの道は変化に富んでいる。小さな滝がいくつも現れ、渓流沿いに咲く山野草に眼を奪われる。キクザキイチゲ、スミレサイシン、ニリンソウ、カタクリなどおなじみの花が次々に現れる。数は少ないが、斜面にユキワリソウも咲いている。右岸、左岸を繰り返しながら、上流に進むと、やがて二股に出る。標識に従い、右の道に入る。（直進しないように）

  やがて、ニリンソウの咲く明るい谷間を抜け、丸木橋を渡って、右の杉林の斜面に取り付く。注意して足跡をたどると、前方の斜面に黒滝林道のガードレールが見える。林道に出ると、「南沢清水・滝の道」の標識がある。スタートから約１時間３０分。

  ここは、黒滝山と剣ケ峰に挟まれた鞍部であり、左に折れて林道を進むと、国上山と剣ｹ峰の分岐点で、林道は終わる。

  右の剣ｹ峰南登山道に入って山頂を目指す。山頂はカタクリ敷き詰めた広場になっている。そのまま山頂の尾根を北に進んで北登山道を下ると、黒滝城址の登山口に出る。階段状の散策路約１０分で、黒滝城跡（頂上）に着く。

  下りは山頂の先にある分岐から「搦手道」を下る。危険な個所もある急な下りであり、整備も行きとどいていない。

  下りたところは南沢の道入り口の少し先の林道で、林道を大きくショートカットしたことになり、さくらの湯を起点とした周回コースが完成した。