最近は動画サイトやブログ、ツイッターなどの新しいコミュニケーション手段が進歩して、多くの人が利用するようになった。従来型のホームページは、自ら進んで情報を発信し、得ようという人が主な対象になっているようである。アクセス数も減少傾向にある。

  それに対して、見るだけで楽しめる動画サイト(YouTube)の利用はうなぎ登りである。

  昨年（２０１０年）の１２月、突然の雷鳴とともに、ADSLのモデムの調子がおかしくなって、インターネットの接続が不安定になった。そこで、これを機会に、ADSLをフレッツ光に切り替えることにし、それと同時に、デスクトップパソコンを映像の処理に威力を見せるWindows 7を搭載したノートパソコンに買い換えた。

  時期を同じくして、２０１１年１月からNHKで中高年のためのらくらくパソコン塾「音楽・写真で楽しさ広がるパソコン生活」という番組が始まった。自分の手持ちの写真を使い、音楽を入れて、フォートムービー風に仕上げるのが目的である。この方法だと、ビデオカメラを必要としないから、今ある機材や素材を使って私でも作れそうである。講師の中村伊知哉先生と生徒役の阿藤快さん、柴田理恵さんの掛け合いがとても愉快で、いつも楽しく見ているうちに、コツがつかめるようになった。まさに、気が熟したという感じである。

  私が最初に選んだテーマは「冬の自然」である。バックカントリーのスキーを使えば、ゲレンデの少し離れたところからでも迫力ある雪山の写真がとれる。かんじきやスノーシューをはけば、普通は行けないところにも行ける。苦労して汗をかき、マイペースにスローダウンしたウォーキングから、まわりの景色やいろんなものが見えてくる。これこそ、冬の自然の醍醐味である。

  今回は、このコンセプトで、いくつかの作品を仕上げた。力量不足で、技術的にはあまりねった作品はできなかったが、自然に仕上がったと自分なりに納得している。作品のいくつかは、ホームページの「山のよもやま話」と兼ねているので、それと比較して見てもらうと、映像の内容がより深く理解できると思う。なお、使用した音楽の製作者には、大変感謝しています。（２０１１年３月９日）