妙義山は榛名山、赤城山とともに、上毛三山と呼ばれ、奇岩怪岩で有名である。中木川をはさんで、南東側を走る岩脈を表妙義、北西側に走る岩脈を裏妙義という。

  通常妙義山というと表妙義を指す。表妙義は、東端に白雲山、西端に金胴山の山塊があり、その中間に最高峰の相馬岳がある。

  頂稜を踏むルートは、上級者向きのコースで、一般向きではない。一般のハイカーのために、白雲山の山腹をトラヴァースする「関東ふれあいの道」が整備されている。

  登山口の妙義神社から「ふれあいの道」に入る。美しい樹林の中、ゆるやかな登降を繰り返しながら、第一見晴、第二見晴を過ぎ、やがて、中間点の休憩舎に着く。

  鉄製の階段で急な登りを越えると、大砲岩の基部に出る。左に大砲岩の岩場に行く分岐があり、迫力のある展望が得られるので、往復するとよい。しかし、鎖を伝っての岩登りとなるので、充分に注意して行動したい。

  休憩舎のある第四石門の広場まで下り、最後の見晴台まで登り返し、石畳の道をジグザグに下って、中ノ岳神社に出る。さらに、石段を下れば、駐車場に着く。（11月）