塩沢町と湯沢町の境界、魚野川の右岸にそびえる飯士山（１１１２ｍ）は、富士山にも似た秀麗な姿から「上田富士」と呼ばれている。山麓には、岩原スキ−場、舞子後楽園スキ−場など規模の大きいスキ−場がある。

  舞子スキ−場が開発されて、舞子からクワッドリフトの終点のある峠を越えて、奥添地牧場にいたる道(管理道路)が整備され、峠まで車で上ることができる。峠の標高はすでに７５０ｍを越え、一面草原になっており、駐車も可能である。

  ２０１６年６月２７日、梅雨どきの晴れ間を狙って、このコースから飯士山に登った。

  峠から舞子スキ−場のゴンドラの最上部まで、まわりくねった林道を進む。

  さらに、展望の良い尾根をハイキング気分で進むと、岩原スキー場の最上部に出る。ここには、岩原スキー場から１本のゴンドラと２本の高速スキーリフトが上がってきている。最後のリフトの少し先、右手薮の中に登山道入口（標識なし）がある。

  ここから、はじめて、自然林の中の登山道になる。地図に記載されていない登山道は、えぐられていないので、歩きやすい。約１５分の登りで、岩原スキ−場から上がってきた初心者向きの登山道とドッキングする。

  さらにロープや鎖の取り付けられた岩場のある岩だらけの急な登山道を１５分登ると、飯士山の頂上（東峰）だ。独立した山だけに、山頂から箱庭のような湯沢盆地が見下ろされ、越後三山、巻機、谷川連峰まで３６０度の展望が楽しめる。

  山頂から、北に少し進めば、石仏のある北端に出て、その先に舞子後楽園スキー場に下るコースの入り口がある。このコースは、急な下りと岩場を持つ難コースである。

  ここで紹介したコースは足の弱い人でも大丈夫、ゆっくりしたぺ−スで歩いて１時間半もみれば充分である。(２０１６年６月２７日)